ライカM2かM4が欲しいとずっと思っていたんですが、ちょっとしたきっかけから僕の手のひらにライツミノルタ CLがやってきました。
小さいのにしっかり作り込まれた優秀なカメラ。
フィルムを何本か通してみたので、使ってみた感触などを書いてみたいと思います。
同時期に入手したMロッコール90mm f4で撮影した写真も載せてあるので、レンズ選びの参考にもどうぞ。
ライツミノルタ CL
ライツミノルタCLは、1972年にライツがミノルタに生産協業を持ちかけたことで実現した「ライカ」と「ミノルタ」のダブルネームフィルムカメラ。
CLは「コンパクトライカ」の略なんだとか。
開発はライカが行ない、製造はミノルタが担当しました。
海外ではライカCLという名前で発売されましたが、ライツミノルタCLとは中身も性能もまったく一緒。
しかしながら日本では、ライツミノルタ CLよりもライカCLのほが人気があり、中古価格も若干高めです。
僕も初めはライカCLのほうがいいなと思っていましたが、「minolta」と「MADE IN JAPAN」の刻印に惹かれてライツミノルタ CLにしました。
外装の仕上げは滑らかで非常に美しいものの、金属が薄いせいか、爪で叩くと軽いコツコツとした音が返ってきます。
軽くぶつけただけでも凹むそうなので、大切に扱わないといけません。
発売された交換レンズは、日本ではMロッコール40mm f2と90mm f4、海外ではズミクロンC 40mm f2とエルマーC 90mm f4。
名前は違いますが、それぞれの光学設計は同じなんだそうです。
40mmはおいおい買うとして、とりあえずMロッコール90mm f4を買いました。
ボディの重さは375gで、Mロッコール90mm f4は246g。
35mmカメラに中望遠レンズを付けているとは思えないほどの軽量コンビ。
シャッタースピードダイヤルはボディ前面の左側に配置されていて、ファインダーを覗きながら人差し指でクルクル操作できるのが嬉しいです。
これはライカM5にも通じる操作性の良さ。
ファインダー倍率は0.6倍でやや低いのですが、最近僕がよく使っているニコン S3なんかよりもクリアで断然見やすく感じます。
ファインダー内は、上部がシャッタースピード、右側がTTLメーターの指針になっています。
メーターは真ん中の凹んでいる部分に針がくれば適正露出。針が上にあるときは露出アンダーで、下にあるときは露出オーバー。
上下逆のほうが直感的にわかりやすいですね。
ちなみに、整備済みの個体ですが露出計の精度はあまり信用できないので、スマホアプリかフォクトレンダー VCメーターIIを使っています。
ファインダー枠は40mm、50mm、90mmに対応しています。
ストラップ金具は縦吊り用のみ。
横吊りにしたい場合はレザーケースを用意するといいです。
ライカはファインダーが命。
パリ旅行中に落としてファインダーがブラックアウトしてしまったM3と同じ過ちを繰り返えさないように、普段はレザーケースに入れています。
レザーケースは純正品がないのでヒラノ製のもを初めて買ってみましたが、質感はなかなか良好ですね。
ヒラノでは、他のカメラに適合するケースもたくさん出しているので、レザーケースを探している人は選択肢に入れてみてください。
愛用機のライカM5と並べてみました。
発売された時代が近いこともあって、モダンなデザインやパーツの配置は似ている部分があり、兄弟カメラのような雰囲気。
どちらも、M型ライカの伝統的なデザインではありませんが、使いやすさはピカイチです。
ライツミノルタ CL スペック
- 重量:375g
- サイズ:121 x 76 x 32mm
- 仕様:35mmレンズ交換式レンジファインダーカメラ
- マウント:ライカMマウント
- ファインダー:採光式ブライトフレーム/40mm、50mm、90mm
- シャッター:1/1000-1/2秒・B
- 電池(露出計用):アダプター使用しLR44 or SR44を1個
- 中古相場(ボディのみ):8万円~
ライツミノルタ CL + Mロッコール90mm f4で撮影
Mロッコール90mm f4で試し撮りをしてきました。フィルムはフジカラー100です。
どうでしょうか、この鮮やかで濃厚な写りは!
コントラストが高く、とても僕好みの写りをしてくれました。
中望遠レンズを使っているのに、重さは500mlペットボトルとほぼ同じなので、持ち運びが全然苦になりません。
こちらの写真は半逆光気味ですが、コントラストの低下は僕的には許容範囲内に収まっています。
いや、本当に良いレンズですね。
地蔵さんのテクスチャもしっかり描写。
最短撮影距離は1メートルなので、被写体とは適度な距離感が必要です。
朝の光が綺麗だったので、この冬から始めた盆栽を撮ってみました。
Mロッコール90mm f4で定期的に成長を追っていきたいです。
おわり
さすがに、M3などのM型ライカの上質さには及びませんが、それでもやっぱりライカはライカ。
コンパクトなカメラが好きな僕にとって、小さいのにしっかり作り込まれたライツミノルタ CLのフィーリングは最高でした。
手のひらサイズのコンパクトカメラのような感覚で、あのライカのクオリティを味わえるなんて感動です。
機動力があるので、街中スナップや旅先などで活躍してくれそう。
最後に、今回紹介したアイテムの商品リンクを載せておくので、参考にしてみてください。
商品リンク
Mロッコール40mm f2単体で状態の良いものを見つけるのは結構難しいので、ボディとセットで良いものがあったらそれを買うのがオススメです。
Mロッコール90mm f4のフィルター径は40.5mm。
マップカメラオリジナルのノーマルレンズフィルターは無銘でオールドレンズの世界観を損なわないのが魅力。しかも税込み1,080円で買えるのでオススメです。