長野県白馬村に移住して4年。そこで感じたことや田舎暮らしを検討中の人へアドバイス

長野で田舎暮らし

田舎暮らしに憧れるけど実際どうなんだろう。家探しは?不便じゃない?近所付き合いがうまくできないと「村八分」にされる…?

田舎暮らしをしたいけど、様々な疑問や不安が解消できず、行動に移せない人は多いのではないでしょうか?今回は、僕の経験による田舎暮らしの実情をお話したいと思います。

僕は4年前に東京から長野県白馬村に移住しました。最初の3年は賃貸アパートに住み、そしてこの1年は念願のマイホームを手に入れて、北アルプスが望める静かなエリアに住んでいます。

この記事では、移住した経緯や、実際住んでみて感じたこと、家や仕事探しのことなどをまとめてみます。

※田舎暮らしは、住むエリアによって環境がまったく異なるので、参考程度にご覧ください!

目次

移住するまでの経緯

僕は東京の広告会社で6年間サラリーマンをしていました。みなさんのイメージ通り広告会社は超激務で、終電やタクシー帰宅はあたりまえ。会社に泊まることや休日出勤もしばしば。広告会社の模範的な社員の一人でした。

勤務時間を時給換算すると数百円…。「自分の時間と体力を削って会社に身を捧げてる」ような感覚です。

そんな激動のサラリーマン時代から、趣味は登山やスノーボードなどのアウトドア。そのため毎週のように地方へと通う生活を送っていました。

地方に対するネガティブなイメージ

僕は地方出身で、そこを脱出するために大学受験を経て東京で一人暮らしを始めた経緯があります。

当初の地方のイメージは「時代遅れ」「活気がない」というネガティブなものばかりで、地方出身であることにコンプレックスさえ持っていました。

しかも地方には「まともな仕事がない」とも思っていたので、就職後も東京以外で暮らす考えはありませんでした。仕事が人生のど真ん中にあってそのために東京に住むイメージです。

しかし、旅先で会う地元の方々は、自然に囲まれた環境で仕事と趣味を楽しみ、とても輝いて見えて。次第に田舎への移住を考えるようになりました。

そして、「住む場所を決めてから仕事を探すのもアリなのかも?」という思考に至りました。

地方自治体が提供する「お試し住宅」を利用

夏季休暇の1週間を利用して、山梨県韮崎市が提供する「お試し住宅」を借りてみることにしました。

山梨県韮崎市の「お試し住宅」

「お試し住宅」は、その地域での暮らしを体験するために、地方自治体が管理する物件に最大2週間無料で住むことができる仕組み。

お試し住宅を借りている間は自由に行動できるので、韮崎市内はもちろん、北杜市や甲府市などへも遊びに行きました。

また、移住経験者の方からたくさんお話を聞きました。その中で特に印象に残ったのは「家と遊び場と仕事場が近くなったことで、人生にゆとりができた」と話されていたこと。

ゆとりができたことで、家族と過ごす時間が増えたり、趣味の時間が増えたり。様々なメリットがあったそうです。

結果的に僕は韮崎市には移住しませんでしたが、お試し住宅での体験や出会いによって田舎の魅力を再認識することができ、移住への気持ちが一気に加速。

帰京後に、家探しと仕事探しを始めて、3ヶ月後には長野県に移住していました!笑

お試し住宅は全国の様々な自治体で提供しているので、ぜひ体験されることをオススメします!その自治体に移住しなくても、地域の空気や人々の温度感を感じることはとても意義があります。

自然環境とアウトドアフィールドを求めて白馬村に移住

長野で田舎暮らし

移住先を探し始めた当初は「絶対ここに住みたい!」という候補地はなく、過去の旅行で魅力を感じていた甲府市から白馬村までの範囲のどこかに住めればいいなと漠然と思っていました。

そこから、「北アルプスに近いほうがいいな」「八ヶ岳から離れ過ぎたくないな」「でもパウダースノーが味わえるスキー場の近くがいいな」など自然環境やアウトドアを楽しめることを最優先に考えていった結果、北アルプスエリアが候補になりました。

そして仕事と家探しをしたら運良く良さそうなものが見つかったので、ほぼ即決!直感と勢いで決めてしまいました。

実はほんの少しだけ「田舎すぎやしないか?」「雪かきは大変じゃないか?」などの不安もありましたが、当時はまだ20代だったので「違うと感じたらいくらでもやり直せる」とも思えたので決断できました。

考えすぎてしまうと、一生移住できません。大事なのは勢いです!

田舎は家探しが難しい

長野で田舎暮らし

長野市や松本市や甲府市のような地方都市であれば、 地元の不動産屋や空き家バンクなどを利用することで、たくさんの物件情報が出てきます。

しかし、人口が数千人~数万人規模の市町村(いわゆる田舎)になると物件情報はガクッと少なくなり、家探しは難航します。

田舎といえば、土地が有り余っていて古民家の空き家が多いイメージですが、実は下記のような事情があります。

  • 農地は農地法によって守られているので簡単に宅地化できない
  • 空き家は個人売買で消費されるケースが多い
  • 世間体などを気にした売り主の希望でインターネットに情報が出回らない
  • そもそも先祖代々受け継いできた土地や家を手放さない

僕も移住して地元の人に教えてもらうまでは不思議でしょうがなかったのですが、理由を聞くと「なるほど!」という感じですよね。

このような事情から家探しをする際は、インターネットだけではなく、実際に不動産屋に行ってみたり、知り合いがいる場合はその人に相談してみるのもいいと思います。

自治体によっては「定住促進住宅」があるので、自治体のWebサイトをチェックするのも手です。

まずは賃貸物件に住んでみて、その地区の雰囲気を感じてみるのがよい

田舎へ移住をする際にいきなり家を購入するのではなく、まずは賃貸物件に住み、その市町村や地区の雰囲気を感じてみてください。

  • 近所の人たちは、先祖代々その地区に住んでいる人が多いのか、それとも移住者が多いのか
  • 年齢層や男女の比率は?
  • 消防団や祭りなどの地域の行事が盛んにあるのか

など、実際に住んでみないとわからないことはたくさんあります。

家を購入してから「なんか合わないかも?」と後悔する前に、まずはお試しの気持ちで賃貸物件に住むのがオススメです。

近所付き合いの濃度は地区によって異なる

都会から田舎へ移住する際に気になることのひとつに「近所付き合い」があると思います。近所付き合いは、同じ市町村内でも地区によって、その濃度が異なります。

別荘地や比較的新しい住宅街は若い人や移住者が多いため、都市と同じような感覚で過ごせます。その一方で、古民家が立ち並ぶような集落では、地域の関わり合いが濃密で行事が多い傾向にあります。消防団への加入が必須のところも…。

静かに自分のペースで暮らしたい人は、古い集落への移住は避けたほうが無難です。

また「田舎には村八分があるのでは?」と恐れる人もいるかもしれませんが、普通に過ごしていればまず大丈夫です。

「普通に過ごす」というのは例えば、

  • 近所の人に会ったら挨拶をする
  • 助けてもらったら御礼をする
  • 地域の行事やイベントを無断欠席しない

など、ごく一般的なことばかり。なのであまり心配する必要はありません。(多分…)

移住前に読んでおくと勉強になる書籍

最近出版されて僕も読んだばかりですが「自然の哲学」には、江戸時代から営まれてきた田舎の暮らしや祭りの存在意義、さらに今後日本人はどのように生きてけばいいのかのヒントがわかりやすくまとめられています。

都会の人には理解し難い地域の風習なども、事前にこの本を読んでおくと納得できるはずです。

仕事探しはなんとかなる

仕事探しには、リクナビマイナビなどの大手転職サイトを利用するのもいいですが、小規模企業の求人が多数掲載されているハローワークがオススメです。

ハローワークには無料で求人を出せるので、大手転職サイトに掲載れていない優良企業が見つかります。僕もハローワークで仕事を見つけました。

田舎への移住によって、高い確率で年収は下がりますが、そこさえ受け入れることができれば、求人はたくさんあるのでなんとかなります。

東京と比べて不便に感じること

長野で田舎暮らし

東京と比べて不便なことはたくさんあります!ありすぎて一つ一つ説明できないので箇条書きにします。
※僕の住んでいる地域の話です

  • 公共交通機関が少ない
  • 自家用車は必須。スタッドレスタイヤや保険などの維持費もかかる
  • コンビニが徒歩圏内にない
  • 専門店が少ない
  • 家電量販店やチェーン店が少ない&遠い
  • 総合病院までが遠い
  • 自宅から通える距離にある高校や大学の選択肢が少ない
  • プロパンガスのためガス代が高い
  • 寒冷地のため暖房代が高くつく
  • 肉や野菜の価格が高い
  • ガソリン代は東京よりも10~20円ぐらい高い
  • 虫が多い (秋にカメムシが大量発生)
  • キツネやタヌキが庭に遊びに来る →もっと山側の集落にはクマやサルが出る
  • 草刈りが大変
  • 興味があるイベントやセミナーの開催地はだいたい東京 →でもコロナ禍にzoomが普及したお陰で解消されつつある

それでも田舎暮らしは最高

長野で田舎暮らし

「東京と比べて不便に感じるところ」をたくさん挙げましたが、田舎暮らしではそれらを上回ってお釣りが出るぐらい素晴らしい生活が送れます。

目の前には北アルプスの絶景が広がり、アウトドアの遊び場がすぐ近くにある。水道水や空気も美味しい。夏は涼しくて冷房不要…etc。

そして、マイホームを手に入れてから、田舎暮らしの素晴らしさをより体感できるようになりました。

長野で田舎暮らし

庭では無農薬無肥料で旬の野菜を育て、セルフビルドで薪棚や物置を作り、庭木は何を植えようか考える。さらに、冬に間に合うように薪を準備するなど。

やることが多くて意外と忙しいですが、季節の移ろう時間の流れの中での暮らしは最高に楽しいです。

人生は一度きり。みなさんも後悔のない選択を!

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