5月中旬に白馬オーガニックマーケットと長野市の宮沢農園で野菜苗を買い揃え、下旬に植え付けを行ないました。
昨年は植え付けた後に寒い日が続き苗が弱ってしまったので、今年は1週間遅く植え付けることにしました。
それでは5月の振り返りです。
▼前回の記事はこちら
以前植えた樹木や作物の進捗
2021年秋に植えたハナミズキ。
今年はたくさんの花が咲きました。
どうやらハナミズキは一年おきに開花する「隔年開花」という性質を持っているらしく、今年は花を咲かせるのにたくさんのエネルギーを使ったので、来年はあまり咲かないかもしれません。
ちなみに、このピンクの部分は花ではなく、花の付け根にある「葉」らしいのです。
育てるのが難しいと言われるアスパラガスですが、昨年植えた苗から立派なものが数本収穫できました。
地下茎植物のアスパラガスは、順調に育てば10年程度収穫し続けられるそうです。
アスパラガスの隣に適当に植えておいたイチゴは、ランナーが伸びて根付き、立派に育ちました。
5月11日の段階では、茎が太くなり白い花を咲かせています。
6月頃に収穫できるのか?
白馬オーガニックマーケットなどで苗を購入
主な苗は、毎年5月中旬に開催される白馬オーガニックマーケットの苗市で購入しました。
このマーケットの良いところは、長野県内の農家さんが無農薬・無肥料で育てた固定種・在来種の苗を買えること。
売られているのは野菜苗だけではなく、ハーブ苗や花苗、野菜の種なども充実。
初めて聞くような品種もたくさんあるので、見ているだけでも楽しいマーケットです。
固定種、在来種、F1種とは、それぞれ以下の通りです。
- 固定種…何世代も一番良い状態の野菜を選んで自家採取を繰り返して繋いできたもの。
- 在来種…ある地域で昔からあったり、育てられてきた品種のこと。有名なのは京野菜。
- F1種…収穫しやすいように人の手によって交配された一代限りの雑種のこと。ホームセンターなどで売られているのはほとんどがF1種です。
今年買った苗は以下の通りです。
▼白馬オーガニックマーケットで買った苗
- ブラジルミニ(小玉トマト)…甘みとコクがあり、果肉は硬めで肉厚。加熱して旨味アップ。ドライトマト向き。
- マイクロトマト(極小玉)…沖縄県天仁屋海岸で自生していた美味しいマイクロトマトの種から育てたもの。長期収穫できて放任栽培可。
- ピクルスきゅうり…4~8センチ程度で収穫する。コリコリ触感のピクルス用。乾燥に弱いので株元をワラや刈草で覆うとよい。つる性なので支柱は必須。
- ときわ地這い(白イボきゅうり)…22センチ程度で収穫する。パリッと触感。地這い向きだが支柱栽培も可能。暑さ・病害に強く育てやすい。生食や漬物に。
- ブラックビューティー(ズッキーニ)…深緑色。20センチ以下で収穫するのが美味しい。炒め物、煮物、スープ、生食などに。油との相性もいい。花は天ぷらやスープに入れても美味しい。
- 四葉きゅうり(中国原産白イボきゅうり)…25~30センチ程度で収穫。シャキッと硬めの食感。わき芽を増やして収穫量アップ。水分が少ないので漬物や炒め物との相性がいい。
- 長崎長なす
- 熊本中長なす…果皮・果肉ともに柔らかくて甘い。種子量が少ないため食味良好。果皮は赤紫色。早生・多収穫。
- カリフォルニアワンダー(ピーマン)…果肉が厚くどっしりした極大獅子型の中晩生ピーマン。生食でも苦みやえぐみが少なく甘い。葉唐辛子としても最適。強健で育てやすく多収。
- 伊勢ピーマン…小獅子型の早生ピーマン。小ぶりで柔らかく、どんな料理にも合う。育てやすく極多収。古くから育てられてきた品種。
- オオヤトゥルシー…日本の風土に合った香り、成分、味のホーリーバジル。生食、チキンなどの各料理、お茶などに向いている。
- パセリ…暑さ寒さに強く一年中収穫できる。夏の強い日差しで葉が固くなるので半日蔭程度でよい。ナスの株間に植えるのがオススメ。二年草。
- クミン…暑さと乾燥が苦手。水のやりすぎにも注意。気温が25度以上で生育が鈍化する。自家製スパイスに。一年草。
※各野菜の説明は、苗を買った豆っていさんのものを引用しています
▼宮沢農園で買った苗
- サンマルツァーノ(トマト)
- アイコ(ミニトマト)
- ロッサビアンコ(なす)
- 緑なす
- 白とうもろこし×3
- ゴールドラッシュ×3
- ししとう
その他、白馬村のハピアでサンシャインほうずき、福成(茶豆)×2、つるなしインゲン×2を購入。
昨年はキュウリ1つとナス1つが育たなかったので、保険として多めに買っておきました。
買った苗のほとんどが、固定種か在来種ですが、一部F1種も混ざっています。
苗の植え付け
いよいよ苗の植え付けです。
植え付ける前に、水を張った桶に苗をポットごと浸しておき、たっぷりと水を吸わせます。
その間に、畝の上に生えた雑草を刈って敷いて、さらに支柱を立てていきます。
風で揺れたり、モグラの進路を塞ぐために、最低でも地中20~30センチの深さまで挿すといいそうです。
あと、トマトが成長するとその重さで支柱が傾いてしまうので、あらかじめ支柱同士も固定しておきました。追々、上段も固定していく予定です。
実際にポットを置いて、間隔や並び順をシミュレーションします。
収穫しやすいように、たくさん採れそうなものを手前側に植えることにしました。
場所が決まったら植え付けていきます。
土をしっかり押し付け鎮圧します。
コンパニオンプランツとして、トマトとの相性がいいネギを添えておきました。
こんな感じで、ナス、キュウリ、ピーマン、とうもろこし、つるなしインゲンの植え付けが完了。
夏の収穫が楽しみです。
おわり
昨年の同時期の畝には、スギナやクローバーなど荒地でも育つ雑草が多かったのに対して、今年はヒメオドリコソウなどいい土で育つ雑草が増えてきました。
また、雑草を刈っては敷いていく草マルチをし続けた結果、微生物が分解してくれて土が団粒化しフカフカに。
畝の周りには雑草が茂っているので、傍から見ると雑然とした畑ですが、自分たちとしては順調そのものです。
昨年の秋まで、野菜カスや卵の殻などを入れていたコンポストは、ほぼすべてが分解されて土に還りました。
土は黒々していてほぼ無臭なので、きっと良質な堆肥になっていると思います。
自然の力を利用しつつ、少しずつ手を入れて少しずつ改善していく自然農法的なやり方は、大変だけど楽しく、うまくいったときの達成感はなかなかのものです。
今年もその達成感を味わうために、コツコツと頑張っていきます!