「ヨーロッパ旅行に行くから…」、「M3が壊れたから…」、「韓国旅行に行くから…」、「どうしても欲しいから…」などと理由をつけて、カメラやレンズが増えていきました。
今年の物欲は凄まじかった。
2024年はこの物欲が抑えられることを祈りつつ、2023年に買ったものを振り返ってみたいと思います。
ライカ エルマー 90mm/F4
2022年に買ったライカ IIIfに付ける中望遠レンズが欲しいと思い買ったエルマー 90mm/F4 L。
中望遠レンズなのに、重さがわずか295gしかないのが魅力で、何本ものレンズを持ち出すときに嬉しいサイズ感です。
外観は滑らかなクローム仕上げになっていて、ライカ IIIfに装着すると、見とれてしまうほど美しい。
写りのほうはというと、50mmによりもコントラストがガツンと低下すると思いきや、そんなことはなく、色ノリもそれなりに良く、結構好み。
しかしながらやはり中望遠レンズは、なかなか持ち出す機会がなく、夏以降は一度も使っていません。
ライカM3
2023年の一番思い出深い買い物といえば、自分にとって初めてのМ型ライカであるライカM3を買ったこと。
クリアなファインダー、滑らかに動く巻き上げレバー、磨き上げられたパーツの質感。
すべてが素晴らしく、現代にも続くライカのアイデンティティをヒシヒシと感じることができました。
ヨーロッパ旅行の1か月前に買って、旅行中は大活躍。
本国ドイツで綺麗な街並みを撮影したり、アンリ・カルティエ=ブレッソンが活躍したパリでスナップをしたり、エルマー 50mm/F3.5やセレナー 35mm/F2.8を付けて撮りまくりました。
しかし…。
旅の途中、落下による衝撃でファインダーがブラックアウト(プリズム乖離)状態に。
シャッターを切ることはできるものの、M3の一番の魅力であるファインダーが使いものにならなくなってしまい、テンションがダダ下がり。
M3には満足していたのに、「ファインダーが見えないのなら新しいカメラを買うしかない」という思考になり、2023年後半からM5、S3、レンズ各種を買い揃えることになるのでした。
キヤノン セレナー 35mm/F2.8
キヤノン セレナー 35mm/F2.8 Lもヨーロッパ旅行のために調達したもの。
ぼくは50mmの画角が好きなのと、「ヨーロッパの街並みや建築物を広角でも少し撮れたらいいな」ぐらいの軽いモチベーションだったので、手ごろな値段で入手できるセレナーを買いました。
金属製のクラシカルなデザインは、M3との相性が良くて、写りもまずまず。
ヨーロッパ旅行後は出番が少なくなっているものの、良い買い物だったと思います。
ライカM5
ライカM3が壊れてからわずか3週間後に手にしてしまっていたM5。
М型ライカの中ではちょっとマニアックなモデルですが、モダンなデザインと実践向きな機能を兼ね備えていて、かなりお気に入りの一台。
露出計が付いていて、シャッターダイヤルがファインダーを覗いたまま人差し指で操作できるので、速写性が高く、使い勝手は抜群です。
ただ、ほんの少し大きくて重いのが玉にきず。
最近では一番出番が多いカメラですが、他の荷物が多いときは、お留守番になってしまうことも。
ライカ ズマロン 35mm/F3.5 M
キヤノン セレナー 35mm/F2.8 Lがあるのに、たまたま安いのを見つけてしまい、慌てて購入したズマロン 35mm/F3.5 M。
メッキの輝きやヘリコイドの滑らかな動きは見事ですが、それ以外に「セレナーよりも優れている!」という部分を見出しにくいため、正直あまり出番がありません。
衝動買いはよくないと、改めて実感できた買い物になりました。
ニコンS3 + ニッコールSC 50mm/F1.4 S
ライカM5が大きくて重いため、コンパクトで使い勝手のいいカメラ…と思って気がついたら手に入れていたニコンS3 。
ブラックペイントのボディは非常に精悍で、ライカとは違った魅力があって、お気に入りの一台になりました。
スレなどによってペイントが剥がれ、地の真鍮がむき出しになることで、ビンテージ品のような渋く貫禄たっぷりな雰囲気をまとうようになります。
何年かかるかわかりませんが、ガンガン使い込んで、さらに味わい深く、自分色に染めていきたい。
ニコン ニッコールSC 50mm/F1.4 L
寄れないレンジファインダー用レンズが多い中で、距離計は連動しないものの、45センチまで寄ることができる点に惹かれて買ったニコン NIKKOR-S・C 50mm F1.4L。
室内テーブルフォトなんかで使えたらいいなと思っていたのですが、室内では絞りを開放付近にするケースが多く、そうすると被写界深度が浅くなるため、ピント設定がシビアに。
やっぱり距離計が連動しないと撮りにくいので、テーブルフォトではほとんど使わずに、スナップなどで常用使用しています。
開放付近ではかなり甘めな描写ですが、F4あたりまで絞ると結構よく写ります。
街のネオンを撮るといい雰囲気に。
ライカレンズと比べるととても安価なので、なかなか良い買い物でした。
ライカ ズミクロン 50mm/F2
Mマウントライカの標準レンズも一本は持っておきたいと思い、 ズミクロン 50mm/F2を購入。
複数存在するズミクロンのレンズですが、これは1stの固定鏡胴(リジッド)の後期型で、M5が発売される約20年前のレンズです。
マットなクロームメッキが美しくて、ライカのモノづくりのクオリティの高さを感じられる一本。
純正レンズフードのIROOAと組み合わせると、最高に渋くてカッコいいです。
コントラストはやや低めで階調豊か。
そしてなによりも解像度が高く、細部までしっかりと描写してくれています。
ぼくが持っているレンジファインダー用レンズの中では、間違いなく最高峰の一本です。
おわり
M型ライカとS型ニコン、さらにはズミクロンを手に入れたので、物欲はおさまりつつあります。
2024年は出費を抑え、浮いた分のお金をフィルム代や現像費、さらには海外旅行などに回せたらいいなと思います。
最後に、各アイテムの詳細記事を貼っておくので、興味がある人はチェックしてみてください。