2023年6月に、コペンハーゲン、ベルリン、パリ、ウィーン、イスタンブールのヨーロッパ5都市を巡る2週間の旅行に行ってきました。
約半年間かけて旅行の下調べや準備を進めてきた中で一番気になっていたことは「チップ」や「キャッシュレス決済の対応」について。
現金を多めに持ち歩けいておけば、細かいことを考える必要もないのですが、スリにあってしまったり、失くしてしまったらそれらの現金は戻ってはこないし、ユーロ以外のお金を余らせてしまうと、次いつ使うかもわかりません。
かと言って、クレジットカードだけではちょっと不安。
これから海外に行かれる人の参考になると思うので、この記事では各国ごとのチップとキャッシュレス決済の対応状況をまとめていきます。
※あくまでも僕らが利用した施設での例になり、利用する施設や場所によって事情が変わる可能性があります
※地方や小さな個人商店でも事情が変わります
コペンハーゲン(デンマーク)
チップは一切不要だった
コペンハーゲンでは、ホテル、レストラン、カフェ、セレクトショップなどを利用しましたが、チップを求められることは一切ありませんでした。
タクシーでも同様にチップは不要でした。
バス以外はクレジットカードで支払いが可能
1つの例外を除いて、滞在中はすべてクレジットカードで支払うことができ、キャッシュレス化がかなり進んでいるな、という印象でした。
その1つの例外というのが路面バスです。
一般的な観光客はバス乗車時に現金で支払う必要があります。
僕たちは現金を一切用意していなかったため、急遽バス乗ろうとしても乗れませんでした。
コペンハーゲン観光においてバスはとても便利なので、いざというときに乗れるように、最低でも1人当たり1,000~2,000円分のデンマーク・クローネを用意しておくのがオススメです。
ベルリン(ドイツ)
チップは一切不要だった
コペンハーゲンと同様に、ホテル、レストラン、カフェなどでのチップは一切不要でした。
基本的にクレジットカードのみでOK
バスは利用していないのでわかりませんが、レストラン、パン屋、ショッピング、電車、タクシーはクレジットカードでOKでした。
ベルリンでは一切現金を使わずに過ごせましたが、街を歩いている中で、「キャッシュオンリー」と書かれたお店をいくつか見かけたので、現金は少し持っていたほうが安心かもしれません。
パリ(フランス)
チップは一切不要だった
ダンディでテキパキ動くカッコいいウェイターが働く老舗カフェにも行きましたが、コペンハーゲンやベルリンと同じく、チップは一切不要でした。
タクシーで現金払いを求められた
僕らが利用したパリのバス、電車、レストラン、パン屋、ショッピングなどはすべてクレジットカードでOKでした。
しかし、パリのカフェでは、10ユーロ以下のお会計のときは現金払いしか受け付けてくれないところが多いようですのでご注意ください。
あとなぜか、空港からホテルまでの移動に利用したタクシーでは「キャッシュオンリー」と言われました。しかも乗車前ではなく降車間際になってから。
しかたなく現金で支払いましたが、運転席の横にはカードリーダーがあったので、交渉すればカードでも支払えたような気がします。
ウィーン(オーストリア)
レストランではチップが必要
この旅行中に唯一チップが必要になったのが、ウィーンのレストランです。
お会計時に「チップはどうしますか?」と聞かれるので、こちらが指定した額を食事代に上乗せして支払う形になります。
ウェイターやウェイトレスのサービスに満足できた場合は、食事代の10%程度支払えばいいそうなので、僕たちもそのようにしました。
サービスに納得いかずどうしてもチップを払いたくない場合は、その理由を明確に説明してあげるといいそうです。
なお、ウィーンでも、タクシーやホテルでチップを求められることはありませんでした。
タクシーで現金払いを求められた
空港からホテルまでの移動に利用したタクシーで「キャッシュオンリー」と言われました。
しかし、現金をあまり持ち合わせていなかったのと、パリでの経験があったので、「キャッシュは持っていない。カードで払わせてくれ」と粘り強く交渉したところ、ドライバーが折れてくれてカードで支払うことができました。
ちなみに、このドライバーもかなり粘り強く「ATMに寄ってやるからそこでお金をおろせ」などと言ってきました。
ホテルのフロントスタッフにこのことを話したところ、オーストリアのタクシーには、カードリーダーの設置が義務づけられているので、基本的にはカードで支払えるそうです。
恐らく「キャッシュオンリー」と言ってくるタクシーは、カード手数料を負担したくないだけだと思うので、粘り強く交渉するか、乗車前にクレジットカード払いに対応してくれるか確認しておくといいと思います。
ウィーンではあともう1ヶ所現金が必要だったシーンがありました。
それは、ウィーン最大のマーケット「ナッシュマルクト」で朝食を食べたとき。
この日は旅の最終日で現金をほとんど持っていなかったので、ナッシュマルクト内にあったATMで慌ててキャッシングをしました。
銀行以外でキャッシングするのは、セキュリティ的にちょっと怖かったのですが、特にトラブルはなく普通に引き出せました。
帰国後に確認したカード明細でも問題点はなかったのでひと安心。
飲食店の他に市場や蚤の市があるナッシュマルクトでの買い物は、クレジットカードに対応していないお店が多いと思います。
行く予定がある人は、あらかじめ現金を準備しておきましょう。
イスタンブール(トルコ)
イスタンブールは、乗り継ぎで半日程度滞在しただけなので割愛します。
ターキッシュエアラインズを利用すると無料の観光ツアーに参加できるので、興味がある人は下記の記事をご覧ください!
海外でタクシーを乗る際の注意点
タクシーの話が出たので海外でタクシーに乗る際の注意事項をお伝えしておきます。
海外でタクシーに乗るときは、駅や主要観光地のタクシー乗り場から乗るのがオススメです。
流しのタクシーを捕まえてしまうと、法外な値段を請求する詐欺タクシーに当たる可能性があるのでご注意ください。
おわり
今回の旅行は都市部を中心に観光しましたが、コペンハーゲンの路面バスとウィーンを除くほとんどの場面でチップ不要&カード決済OKという状況でした。
(チップに関して厳密にいえば、「チップ不要」ではなく「価格にチップが含まれている」というほうが正しいかもしれません)
キャッシュレス決済は、確実に日本よりも進んでいる印象で、現金を使うケースは少ないですが、スラれたり失くしたりしても痛くない程度のお金は持っておくと、いざというときに安心です。
別の記事で、ヨーロッパ旅行に行ってわかったことや感じたことをまとめているので、よかったらそちらもご覧ください!