購入から半年が経った「Nikon F2 フォトミックA」。
1978年に発売されたNikonのフラッグシップ機は、約半世紀を経た今も現役バリバリで、シャッターを切るたびにその重厚な作りと“プロ機”らしい存在感に惚れ惚れします。
今回はそんなNikon F2 フォトミックAの魅力や使用感をレビュー。
Aiレンズ対応の操作性や、プロ機らしい重厚なシャッター音など、実際の使用体験をもとに、これから機械式カメラに挑戦したい人にもわかりやすく紹介します。
▼Nikon F2 フォトミックAの作例はこちら

Nikon F2 フォトミックAとは?

Nikonのフラッグシップ「F一桁シリーズ」の中でも、F2は機械式シャッターを搭載した最後のモデルです。
フォトミック系には、「フォトミック」「フォトミックS」「フォトミックSB」「フォトミックA」「フォトミックAS」といったファインダー違いのバリエーションがありますが、僕が使っているのはAiレンズ対応の「フォトミックA」。
Nikon F2 フォトミックAの大きな特徴は、Aiレンズに対応している点です。これにより、開放F値の伝達がスムーズになり、レンズ交換時の「ガチャガチャ操作」が不要に。
撮影のテンポを損なうことなく、快適に使えるのが魅力です。
また、非Aiレンズも絞り込み測光で使用可能なため、オールドニッコールレンズの描写を楽しむこともできます。
さらに、Nikon F2 フォトミックAは、手に持った瞬間にわかるプロ機らしいずっしりとした質感と、シャッターを切ったときの「カシャーン!」という重厚なシャッター音が特徴的。
まさに、フィルムカメラの醍醐味を五感で味わえる一台です。
F2には、露出計を搭載していない「Nikon F2 アイレベル」というモデルもあります。
露出計がない分、フォトミックシリーズよりも軽やかでスマートな見た目になっているため、こちらも人気が高いモデルです。
F3よりも“野暮ったくて愛おしい”デザイン

後継機のF3はよりスリムでモダンなデザインになりましたが、F2の頭でっかちなフォトミックファインダーや無骨なシルエットには、フィルムカメラらしいレトロな魅力がたっぷり。
「F3のスマートさもいいけど、F2の無骨さの方が好き」と感じる人も少なくないはず。
圧倒的な堅牢性はまさに“戦場カメラマン仕様”

ニコン F2の代名詞ともいえるのが、そのタフさ。
「地面に叩きつけても壊れない」とまで言われ、報道・戦場カメラマンたちから厚い信頼を集めました。
電子制御が一切ない完全機械式なので、故障しにくく、万が一のトラブルにも修理対応がしやすいのが強みです。
プロ仕様のブラックボディ

ニコン F2 フォトミックAにはブラックとシルバーの2色がありますが、当時ブラックは高級モデルとして位置づけられており、主にプロや富裕層が使用。
今でも中古市場ではブラックのほうがやや高値で取引されています。
豊富なニッコールAiレンズが使える楽しみ
ニコン F2 フォトミックAでは、Nikon FマウントのニッコールAiレンズが使用可能。
焦点距離や描写の個性が異なるレンズが豊富に揃っており、レンズ選びの楽しさも魅力のひとつです。
お気に入りレンズ:Nikkor-S・C Auto 50mm f/1.4(Ai改造)
ニコンF・F2時代の名レンズとして知られるこの一本は、コントラストが高く、こってりした色ノリが好み。
金属質で重厚な作りにもオールドレンズらしい味わいがあり、所有欲を存分に満たしてくれます。
【作例ギャラリー】Nikon F2 フォトミック + Nikkor-S・C Auto 50mm f/1.4(Ai改造)







他の作例はこちらの記事まとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

Nikon F2 フォトミック Aは、初心者にもおすすめできる「プロ機」
一見すると、機械式かつフルマニュアル操作のためハードルが高く感じるかもしれませんが、実は露出計が内蔵されているため、フィルムカメラの基本操作にさえ慣れれば、直感的に使いこなすことができます。
重厚なボディとプロ機ならではの操作感も、撮る楽しさを何倍にも引き上げてくれます。
また、内部に電子部品が少ない機械式構造のため、経年劣化にも強く、故障しにくいのも大きな魅力。
信頼できる中古カメラ店でしっかり整備された個体を購入すれば、長く安心して使い続けられるでしょう。
初めての本格的なフィルムカメラを探している方にも、自信を持っておすすめできる1台です!
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