夏と冬でこんなに違う?白馬八方尾根スキー場の景色を比較してみた

八方尾根スカイラインコース

北アルプスの麓に位置する白馬村。

冬は大量の雪が降り積もり一面が銀世界になる一方で、夏は木々が青々と生い茂る豊かな景色になります。

夏と冬でまったく違う表情を楽しめるのですが、「冬は何度も行ったことあるけど、夏は一度もない」という人が多いと聞いたことがあります。

そこで今回は、白馬八方尾根スキー場を題材に、19枚の「絶景比較写真」とともに、夏と冬の景色をお届けします。

目次

山麓エリアの夏は「廃墟感」が漂う

まずは、標高800メートルのスキー場山麓エリアから比較していきます。

夏の名木山ゲレンデ
夏の名木山ゲレンデ(7月下旬撮影)

こちらは、八方尾根スキー場の正面から見て左側に広がる「名木山ゲレンデ」。

草が生い茂っていて、人間の身長よりもはるかに高く育っているものもあります。

冬の名木山ゲレンデ
冬の名木山ゲレンデ(2月下旬撮影)

冬の名木山ゲレンデは、初心者スキーヤー・スノーボーダーを中心に賑わいます。

山麓エリアでも積雪は1メートル以上もあるので、当然、草や地面は雪の中。

夏の国際ゲレンデ
夏の国際ゲレンデ(7月下旬撮影)

こちらは、スキー場の正面から見て右側に広がる「国際ゲレンデ」。

名木山ゲレンデと同様に、草の勢いがすごいことになっています。

人けがなくて、外されたリフトがどこか寂しそう。なんだか「廃墟」のようにも見えてしまいます。

ところが・・・

冬の国際ゲレンデ
冬の国際ゲレンデ

夏の静けさが嘘のように、冬は活気に溢れます!

リフト乗り場のすぐ横に駐車場があることや、リフト1本でメインエリアのパノラマゲレンデまで一気に上がれることから、ここを拠点にする人がたくさんいるのです。

しかも、付近には外国人をターゲットにした宿泊施設がたくさんあるため、コロナ前は国際色豊かな光景が広がっていました。

夏のゴンドラ乗り場
夏のゴンドラ乗り場(8月中旬撮影)

山麓エリアの最後は、八方尾根スキー場の玄関口でもあるゴンドラ乗り場。

夏も運行しているので「廃墟感」はまったくなく、八方池トレッキングや唐松岳登山へ行く人たちで賑わいます。

冬のゴンドラ乗り場
冬のゴンドラ乗り場

夏もお客さんは多いのですが、冬はその10倍ぐらい多いです。

特に週末は、運行開始1時間前から長蛇の列ができて、10時過ぎまで解消されないことも。

「ここはディズニーランド?」と錯覚してしまうような光景です。

標高1,500メートル付近、夏は中低木が生い茂っている

夏の黒菱ゲレンデ
夏の黒菱ゲレンデ

標高1,500メートルにある黒菱駐車場。ゴンドラ乗り場と並ぶ夏のもう一つの玄関口です。

ゴンドラ代を節約したいとき、早朝から登り始めたいとき、混雑を避けたいときはこちらを利用するのが便利。

駐車場の目の前には黒菱ゲレンデの急斜面がそびえています。

冬の黒菱ゲレンデ
冬の黒菱ゲレンデ(1月撮影)

そんな黒菱ゲレンデの冬の様子はこちら。リフトの右側は「裏黒」と呼ばれるエリア。

草や低木は4メートル以上も積もった雪に埋もれます。

写真に写っているエリア全体が非圧雪のパウダーエリアのため、降雪直後はパウダースノーを求めるスキーヤー・スノーボーダーが殺到します。

僕の大好きなコースの一つ。

八方尾根スカイラインコース
スカイラインコース(9月と3月に撮影)

黒菱ゲレンデを下った先にあるスカイラインコース。

ここも非圧雪のパウダーコースで、広い斜面を滑るもよし、木の間をすり抜けるもよしの滑り応えのあるコースです。

夏の写真と比較すると、低木どころか中木もほぼ雪の中に埋もれているのがわかりますね。

積雪量がハンパないです!

夏のスカイラインコース
夏のスカイラインコースの中腹から(9月撮影)
冬のスカイラインコース。中腹から見下ろす。
冬のスカイラインコースの中腹から(1月撮影)
夏のスカイラインコース。中腹から見上げる
夏のスカイラインコースの中腹から(9月撮影)
冬のスカイラインコース。中腹から見上げる
冬のスカイラインコースの中腹から(1月撮影)

山岳エリア、八方池も雪の中へ

ここからは、スキー場の最上部の登山口からエントリーできる山岳エリアの景色を比較します。

夏の八方池に至る登山道
夏の八方池に至る登山道(9月撮影)

こちらは、八方池や唐松岳へ至る登山道からの景色。

尾根と谷が何層にも連なっている斜面に、草や高山植物、背の高い木などが見えます。

冬の八方池に至る登山道
冬の八方池に至る登山道(3月撮影)

冬になるとそれらがほぼ雪の中に埋もれ、バックカントリーで人気の斜面に変化します!

雪があることで傾斜が緩く見えるから不思議ですね。

夏の八方池
夏の八方池(1月撮影)

米国CNNの「日本の最も美しい場所36選」に選出された長野県を代表する山岳景観「八方池」。

晴れて風の穏やかな日は水面に白馬三山が映り込んで、それはもうとんでもない絶景になります!

※八方池の絶景写真は「【作例】Nikon F2 フォトミックAで振り返る夏の思い出」にまとめてあります※

そんな八方池は、冬にどのような姿になるのかというと・・・

冬の八方池
冬の八方池(3月撮影)

やっぱり雪の中です!

八方池は一面雪に覆われている中、左下の飯森神社奥社の祠が雪から顔をのぞかせています。周りだけ解けるのが早かったのでしょうか?

八方池の成り立ちは、水が湧きだしたり上流に沢があるわけではなく、雪に押し出された土砂が堆積した場所に、雪解け水や雨水が溜まってできたそうです。

写真に写っている大量の雪は、いずれ八方池の水になるのですね。

白馬村内から

最後に、白馬村内から見上げた景色です。

夏の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる
春の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる(5月撮影)

八方尾根スキー場はゴールデンウィークまで営業しているのですが、この写真は営業最終日の様子。

ほとんど地面が露出してしまっていますが、残った雪でかろうじて営業しています。

夏の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる(8月撮影)
夏の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる(8月撮影)

こちらは雪が完全に解けきった8月の様子。

冬の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる
冬の白馬八方池スキー場を山麓から見上げる(1月撮影)

最後は真冬の様子。

雪が降り積もっていることで地形のコントラストが鮮やかに表現されていてとても綺麗。

非圧雪コースを滑り込んだことでできる八方名物の「コブ」も目立ちます。

厳冬期の八方尾根らしい景色です。

おわり

今回の記事を書くにあたって、過去の写真を振り返ってみたのですが、夏と冬の景色の違いに改めて驚きました!

また、冬の豪雪から一転、夏に青々と茂る草木の生命力の強さを感じさました。

「春夏秋冬いつ見ても美しい、白馬村の絶景を紹介しよう。」という記事で紹介した通り、夏も冬も美しいです。

9月下旬から10月には紅葉が見頃になるので、また気が向いたら夏と秋の比較もしてみたいと思います。

ではまた!

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