6月、コペンハーゲン、ベルリン、パリ、ウィーン、イスタンブールのヨーロッパ5都市を巡る2週間の旅行に行ってきました。
コロナ禍でしばらく海外に行けなかったので、現地で美味しいものを食べたり、美術館巡りをしたり、現地の風土や雰囲気を感じたり、異国での体験を楽しみにしていました。
それらと同じぐらい楽しみにしていたのは、愛用のフィルムカメラ「Leica M3」でヨーロッパの街並みを撮影すること。
気合いを入れて結構前から準備をしていたので、レンズは「エルマー 50mm F3.5」、「エルマー 90mm F4」、「キヤノン セレナー 35mm F2.8L」の3本を、フィルムは20本以上持っていきました。
トラブルもありましたが、無事に現像が終わったので、旅の思い出を振り返ってみたいと思います。
第一弾の今回は「コペンハーゲン」編。
宿泊したSAVOY HOTEL
コペンハーゲンでは、1906年築のアールヌーボー様式の華麗な装飾が特徴のSAVOY HOTEL(サボイホテル)に宿泊しました。
このホテルは見た目の美しさだけでなく、丁寧な対応をしてくれるスタッフ、チボリ公園やストロイエなどの観光地にもアクセスしやすい点も魅力でした。
内装も昔の雰囲気が残されていて、北欧らしいセンスが溢れていました。
ほとんどの建物に中庭があるのがこの街の特徴でもあるそうで、コペンハーゲンらしさを感じられる素敵なホテルでした。
ストロイエ周辺とニューハウン
17世紀に建てられた「ラウンドタワー」は、ヨーロッパ最古の展望台なんだそうです。
エレベーターはないため、屋上の展望台に行くにはらせん状のスロープを登っていきます。
400年も前に建てられただけあって、外観も内観も雰囲気があって最高です。
樺太北端とほぼ同緯度(北緯55度)にあり冬が長くて厳しいため、夏になると日光を求めてできるかぎり屋外で過ごすのがコペンハーゲン市民の特徴でもあるようです。
夕食後に訪れた公園では、平日の夕方にもかかわらず多くの人がレジャーシートを敷いてくつろいでいました。
コペンハーゲンに住む友人の話では、冬は毎日のように霧雨が降って風も強いため、かなり寒いのだとか。
だから夏になると、自宅アパートの屋上でパーティーをしたり、テラスで日光浴をしたり、外で過ごす時間が増えるそうです。
オフの時間をリラックスして過ごす人たちの姿が印象的でした。
コペンハーゲンを代表する観光名所の一つ「ニューハウン」は、港の周囲にカラフルな木造建築が立ち並ぶフォトジェニックな場所。
レストランやカフェがたくさんあるので、休憩場所として訪れるのにオススメです。
ベルビュー・ビーチとルイジアナ美術館
「世界一の自転車都市」ともいわれるコペンハーゲン市内は、ほぼすべての道路に自転車専用レーンが整備され、手信号などの交通ルールも徹底されています。
地形もひたすら平らなため、自転車ユーザーにとって快適な街。
そんな世界一の自転車都市で僕らも自転車に乗って観光をしてみたかったので、ホテルで借りて1日中走り回りました。
北欧の美しい建物を眺めつつ、心地よい風を全身に浴びてのサイクリングは最高に気持ちよかった。
デンマークでは電車に自転車を載せることができるので、自転車と電車を使って「ベルビュー・ビーチ」と「ルイジアナ美術館」まで行ってきました。
まだ6月の平日だというのに、ベルビュー・ビーチはこの人の多さ。
人は多いものの、音楽をかけてワイワイガヤガヤするのではなく、日焼けをしたり、読書をしたり、ビーチバレーなどをしてゆっくり過ごす人が多かったので、観光客の僕たちでも落ち着いた時間を過ごせました。
せっかくなので、足だけ海に入ってみました。
北欧の海は透明度が高くて冷たい!心も身体もクールダウンすることができました。
ベルビュー・ビーチといえば、アルネ・ヤコブセンが手掛けた建築が複数あることでも有名。
このガソリンスタンド(旧テキサコ・サービス・ステーション)もその一つ。
カフェが併設されているので、日差しが強い日はここで休憩するのも良さそうです。
ベルビュー・ビーチを満喫した後は、電車に乗ってルイジアナ美術館へ。
ジャコメッティ作品はこの美術館の中核作品。外の景色と調和するように展示されています。
「世界一美しい美術館」ともいわれる「ルイジアナ美術館」は、海の景色と庭園がとても綺麗。
じっくりアート作品を楽しんだら、同じぐらいの時間をかけて外でものんびり過ごしたくなる美術館です。
僕らはこの景色を眺めながら、コペンハーゲンの人気店「Juno the bakery」で買ったカルダモンロールをいただきました。
美術館には気持ちよさそうなカフェも併設されています。
海の向こうに薄っすら見えるのはスウェーデン!時間があればスウェーデンにも行ってみたかった。
おわり
先日の記事でも紹介した通り、空港のX線検査機に通した影響でフィルムは感光していて、想定していた仕上がりでない写真もありましたが、大事なのは「色」ではなく、「何を感じて」「何を撮ったか」だと思っているので、写真の仕上がりがどうであれ、この旅の思い出は色あせません。
空港でのフィルムの取り扱いについては下記の記事にまとめているので、興味がある人はご覧ください!
▼ベルリン編はこちら