Leica M2 Earlyを買った話

Leica M2 Early

半年以上探しに探した「Leica M2 Early」をついに買うことができました。

シリアルナンバー93万台の初期型で、セルフタイマーが付いていて、しかも2年前にオーバーホールを済ませた個体。

それでいて相場よりもだいぶ安く購入することができたので、良い巡り合わせでした。

これから長い付き合いになりそうなLeica M2について、今回は書いてみようと思います。

目次

Leica M2 Early

Leica M2 Early
Leica M2 Early

Leica M2 Earlyとは、M2の初期型のこと。

ロングヒット商品だったこのカメラは、途中で細かな改良が行われたため、バリエーションがいくつも存在します。

初期型のM2には、巻き戻しクラッチがレバーではなくボタン式(ボタンリワインド)になっていることや、採光窓が細いスリットの内ギザになっているという特徴があります。

ライカのシリアルナンバーをまとめたサイトによると、93万台のLeica M2は1958年製で、製造開始から3番目のロットなんだそうです。

Leica M2 Early
オーバーホール済みの個体で操作感は抜群

製造から66年も経過しており、綺麗な状態のものが少ないと言われているLeica M2 Earlyですが、この個体は致命的な傷や汚れはなく、グッタペルカも含めてもすべてオリジナルの状態を保っています。

2年前にオーバーホールをしているので、シャッターや巻き上げの操作感はスルスルと滑らか。

ファインダーの見え味もスッキリとクリアです。

初期型のLeica M2のほとんどはセルフタイマーがないのですが、この個体はセルフタイマー付。

使う人は少ないのかもしれませんが、旅行先でセルフタイマーを使って記念写真を撮るのが好きなので、ぼくにとっては必須の機能です。

初期型であること、セルフタイマーが付いていること、綺麗な状態であることがLeica M2 Earlyを買うときの条件と決めていたため、買うまでに時間がかかってしまいましたが、こうしていい個体に巡り合えると粘った甲斐があったなと思えます。

実用性を兼ね備えた古き良き時代のライツ製品

Leica M2 Early
Leica M2のフィルムカウンターは自動でリセットされないため、手動で合わせる必要がある

ファインダー倍率が0.75倍であることや、フィルムカウンターが手動式であることで、「Leica M3の廉価版」や、「M型ライカの完成形はLeica M4だ」なんて評価を耳にしますが、M2も決して負けていません。

実用性と古き良き時代のライツ製品の魅力を体感できる名機だと、ぼくは思っています。

Leica M2 Early
Leica M2は35mmファインダーが内蔵されているのでスナップシューター向きのカメラと言える

Leica M2が「実用的」であると感じる理由は、35/50/90mmのファインダーフレームが内蔵されていて広角側に強みを発揮するから。

(それに対してLeica M3には、50/90/135mmのフレームが内蔵されているため望遠に強いカメラです)

街でスナップをしたり、観光で各地の街並みを撮るのが好きなので、35mmレンズが使えることで撮影の幅をググっと広がります。

肝心の50mmフレームは、ファインダー倍率が下がったことで外側にゆとりができ、フレーム外の動きを確認しやすいという恩恵も。

ちなみに、M3も以前持っていたのですが、50mmのフレームの四隅が丸まっていて、線が太いのがちょっと嫌でした。

Leica M2 Early
Leica M2 には金属パーツが惜しげもなく使われている

Leica M2 には、プラスチックパーツがほとんど使われておらず、巻き上げレバー、セルフタイマーレバー、フレーム切り替えレバーのすべてが金属パーツで構成されています。

Leica M2 Early
Leica M2 には工芸品のような美しさがある

丁寧に磨き上げられた各部の金属パーツには工芸品のような輝きと美しさがあり、気品あふれるその姿を眺めるだけでも満たされます。

ホールド時に感じる、ぎっしり詰まった金属の質感や剛性感なども含めて、古き良き時代のライツ製品の魅力を存分に味わえるのがLeica M2 なのです。

レンズにはSummicron 50mm f2 1stを

Leica M2 Early
Leica M2 Early + Summicron 50mm f2 1st

美しいものには美しいものを。

レンズは、1960年製のSummicron 50mm f2 1stを合わせます。

描写力はもちろん素晴らしく、カメラとの時代性もばっちり。

ただそれだけではなく、クロームメッキの優しい輝きやサイズ感がLeica M2 にふさわしいんじゃないかと思っています。

しばらくは純正速写レザーケースに入れて使う

Leica M2 Early
レザーケースに入れて大事に使いたい

Leica M2と一緒に使おうと思って、半年以上前に買っておいた純正レザーケース。

Leica M4時代に発売されたレザーケースですが、サイズや三脚ネジともにM2にもぴったりでした。

パリで昨年、買ってすぐのLeica M3を壊してしまった苦い経験から、しばらくはこのレザーケースに入れて使おうと思っています。

Leica M2 Early
レザーケースを使うことで、フィルムカメラの魅力がより引き立つと思っている

M型ライカをレザーケースに入れて使う人は少数派だと思いますが、個人的には雰囲気が出るので好き。

ホールド感も増します。

過去にこんな記事も書いているので、よかったらぜひ。

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長く付き合っていきたいLeica M2 Early

半年以上探し回ってやっと出会えた、状態の良いLeica M2 Early。

所有している Leica M5Nikon S3 オリンピックLeitz Minolta CLももちろん素晴らしいカメラですが、この時代のライカにしか出せないオーラと美しさを身にまとっているような気がします。

自分の理想がすべて詰め込まれたこのカメラと、色々なところへ出かけ、色々な写真を撮っていきたいと思っています。

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↓初期型ではありませんが、アメリカ軍用モデルをベースに造られた珍しいLeica M2があったのでリンクを貼っておきます。

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