バックカントリースノーボードで安全に楽しく遊ぶためには、高機能で頼れるギアが必須。
スノーボーダーが登攀時に使用するポールは、身体を支えてバランスを保ったり、推進力をつけたりするための重要なギアです。
ポールが有るのと無いのとでは、車に例えると四駆と二駆ほどの大きな違いがあるとか!
スノーシューやザックと比べて脚光を浴びることが少ないギアですが、各メーカーから多種多様なモデルが発売されています。
今回はそんなポールを選ぶときの4つのポイントとオススメのモデルを紹介したいと思います。
▼スノーシューについての詳しく知りたい人はこちら
ポールを選ぶときの4つのポイント
ポールを選ぶときは、以下の4つのポイントをおさえましょう!
- 3段階伸縮ポール
- 長さは身長の67~70%
- レバーロック式
- スノーバケット
詳しく見ていきましょう。
コンパクトに収納可能な「3段階伸縮式」ポール
ポールは滑走時にザックに取り付けるため、コンパクトになる「3段階伸縮式」がオススメです。
「折り畳み式」は、バラバラになりまとめにくいだけではなく、かさ張るため、荷物が多くなりがちなバックカントリースノーボードでは不便。
長さは身長の「67~70%が目安」
ポールの長さの目安は自分の身長の67~70%と言われています。
ストックを持った際に肘が直角、またはやや腕が下がった状態がベスト。
身長178cmの僕は、サイズ100~140cmのモデルを使用しています。
低温時にも凍りにくく、調整しやすい「レバー式」
操作性が高い「レバーロック式」を選びましょう。
理由は、グローブを付けたままでも操作が容易で、低温下でも凍りにくいためです。
スクリューロック式などは、凍ってしまい長さの調整が困難になります。
深雪に埋まりにくい「スノーバケット」
ポールの先端部分は、深雪に埋まりにくい「スノーバケット」が必須。
もちろんスノーバケット装着モデルでも、体重をかけると埋もれてしまいますが、雪への接地面積が増える分、浮力が増します。
スノーバケットを取り外しできるモデルは、冬・夏兼用で使用できます。
オススメのモデル
「ポールを選ぶときのポイント」で説明した4つのポイントをおさえていれば、どのモデルを選んでも大丈夫なのですが、日本でのシェア率は「ブラックダイヤモンド」と「MSR」の2ブランドが圧倒的です。
知り合いのガイドさんや周りの人もほとんどがブラックダイヤモンドかMSRを使用しているので、これから買おうと思っている人は、このどちらかを選べば間違いありません!
今回は、2ブランドのオススメモデルを紹介します。
ブラックダイヤモンド トラバース3ポール
「トラバース3ポール」は、バックカントリー用に開発された、ブラックダイヤモンドのフラッグシップモデル。
その特徴は、持ち手がラバーグリップで雪が付きにくくなっていることや、ポールの先端まで強度が保たれており頑丈なことです。
バックカントリーでは稀に、斜度ない場所を板を履いたまま移動するためにポールを使って「漕ぐ」シーンがあります。
強度がありしなりにくいトラバース3ポールは、そんなシーンで威力を発揮します。
しかし、強度が高い分、1ペアで616g(100-140cmサイズの場合)とやや重量があります。
ブラックダイヤモンド トレイル
「トレイル」は、トレッキングに重きをおいて開発されているため、トラバース3ポールよりも軽量です。
グリップにスポンジ素材を使用し、さらに全段が軽量なアルミシャフト。
1ペアでなんと486gという軽さです!
スノーバケットは取り外し可能で、夏用のバスケットも付属しているので、パーツを買い足すことなく、冬・夏兼用で使用できます。
通常使用する分には強度的にも問題はないので、夏山登山をする人は「トレイル」がオススメです!
MSR ダイナロック エクスプローラー ポール
MSRの「ダイナロック エクスプローラーポール」は、険しい冬のバックカントリーでの使用を想定しており、ブラックダイヤモンドのトラバース3ポールに近い性能があります。
トラバース3ポールと大きく異なる点は、ロックレバーの締め付けをドライバーを使わずに可能にした「ダイナロックシステム」を搭載している点です。
このシステムのおかげで、厳しい環境下でのストレスを大幅に軽減してくれます。
何かとメリットが多いブラックダイヤモンドとMSRのポール
ブラックダイヤモンドやMSR以外にも有名なブランドはありますが、より使っている人が多いほうが、情報交換がしやすい点や、交換パーツの取扱店舗が多い点など、何かとメリットがあります。
この記事を参考に自分に合ったポールを見つけてみてください!