年々、スマートフォンの性能が上がっていて、安物のカメラよりもよっぽどいい写真が撮れるようになってきました。
僕が2年前に買ったiPhone 11 Proはかなり優秀で、13mm相当の超広角と26mm相当の広角、さらに52mm相当の望遠と、3種類の画角が使えるだけではなく、画素数は1,200万画素でF値は1.8~2.4という、高スペックのカメラを搭載。
星空もなんとなく撮れてしまうので「もうデジカメは必要ないんじゃない?」という気もしなくはないけれど、カメラのファインダーを覗いて被写体と対峙している瞬間や撮影したデータを現像する時間は、最高に楽しいし、その「メカニカルな黒い塊」は僕の所有欲を満たしてくれる存在でもあります。
僕が登山や街スナップで主に使用しているカメラは、Canon EOS 6D Mark2+SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artのセット。
自分のカメラスキルからすれば十分すぎるスペックのカメラで、機能的な不満はないのですが、総重量はなんと約1.8kg…。桃1つの重さがだいたい250gなので、毎回、桃を7つ持ち歩いているようなもの。
さすがに重すぎて、ちょっとした外出のときに持ち出すのが億劫で…。
でもカメラは使わないと意味がないので、普段から気軽に持ち運べて、スノーボードのときにもゲレンデに持っていけるような「コンパクトで高機能なカメラが欲しい!!」という気持ちがふつふつと湧いてきました。
そこで!!
この1週間、どんなカメラが良いのか色々とリサーチしてみました。自分の頭の中を整理する意味でもその結果をまとめてみたいと思います!
1週間リサーチした結果、現時点で3つの候補まで絞れた!
僕がコンパクトカメラに求める機能や条件はだいたいこんな感じ。
- 防水性
- ある程度の画質
- 持ち運びやすさ
- ファインダーが有ること
- 手振れ補正が有ること
- デザインの良さ(所有欲を満たしてくれるデザインか)
- 予算は中古で10万円そこそこ
すべてを満たしたカメラがあれば即決だけど、そんなものはありませんでした。コンパクトさを求めれば求めるほど、機能は削ぎ落とされていくので、当然といえば当然です。
だけど1週間、いろいろなレビュー記事を参考にリサーチした結果、希望の条件に近いモデルを絞ることができました!
それは…
「SONY RX100 VII」「RICOH GR III」「FUJIFILM X100V」の3つのモデル!
それぞれのスペック
細かい機能はわからないので、気になった機能やスペックをリストアップしました。高水準の項目を赤字にしています。
SONY RX100 VII | RICOH GR III | FUJIFILM X100V | |
---|---|---|---|
発売日 | 2019年 8月30日 | 2019年 3月15日 | 2020年 2月27日 |
中古相場(2021年9月) | 10.5万円程度 | 8~9万円 | 14万円前後 |
開放絞り値 | F2.8 | F2.8 | F2 |
絞り | F2.8(ワイド端時) -4.5(テレ端時) | F2.8~F16 | F2~F16 |
シャッタースピード | ~1/2000 | 30秒~1/4000 バルブタイム 10秒~20分 F2.8 1/2500秒まで F5.6以上 1/4000秒 | 15分~1/4000秒 バルブ 最大60分 |
常用ISO感度 | 100-12800 | 100-102400 | 160~12800 |
手振れ補正 | 光学式 | 3軸 4.0段 | 無し |
焦点距離(35mm判換算) | 24-200mm | 28mm | 35mm |
センサーサイズ | 1.0型 | APS-C | APS-C |
有効画素数 | 約2010万画素 | 約2424万画素 | 約2,610万画素 |
最大記録画素 | 6000×4000 | 6000×4000 | 6240×4160 |
大きさ(mm) | 101.6×58.1×42.8 | 109.4×61.9×33.2 | 128×74.8×55.3 |
重さ | 302g | 257g | 478g |
内蔵ND | 無し | 2段分 | 4段分 |
ファインダー方式 | 電子式ビューファインダー(OLED) | 無し(別売り) | OVF 逆ガリレオ式 EVF 0.5型 (OLED) |
モニター可動方式 | 180度可動式 | 固定 | 2Wayチルト |
タッチパネル | 対応 | 対応 | 対応 |
ボディ材質 | アルミニウム | マグネシウム合金 | アルミニウム |
防塵防滴 | 無し | 無し | 条件付き対応 |
公式サイト | ソニー | リコー | 富士フイルム |
それぞれの良いところ・悪いところ
SONY RX100 VI
SONY RX100 VIの良いところはなんといっても、ポケットにすっぽり収まるサイズながら、憧れのカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズを搭載し、24-200mmの広い画角を使えることですね。
フルサイズミラーレスのプロモデルα9の機能を惜しげもなく詰め込んでいるようで、世界最速の0.02秒オートフォーカスや手振れ補正がとても優秀なんだとか。
もうひとつなところは、センサーサイズが1型を搭載していること。
スマートフォンよりは大きいので「コンデジとして十分じゃない?」と思っていたのですが、APS-Cセンサーを搭載しているコンデジもあるので、ちょっと物足りなくなる気がしました。
いろいろな方がアップしているのを見ると、やはりボケ味はやや弱く、のぺっとした印象は否めません。
あと、防塵防滴には対応していません。
望遠は魅力的な一方で、センサーサイズの小ささと防塵防滴に対応していないところがネックです。
RICOH GR III
RICOH GR IIIは「究極のスナップシューター」との評価が多く、余分な機能を削ぎ落として、コンパクトさと写りの良さをギリギリまで追求したカメラです。
3つの候補の中では最軽量で、たったの257gしかないのに、APS-CセンサーとF2.8 28mm単焦点レンズを搭載しているのが超魅力的!ちょっとした外出のときでもポケットに忍ばせておいて、必要なときにサッと取り出せます。
やっぱりカメラは持ち歩いてなんぼなので、iPhoneと同じような感覚で使えるのは良いですね!
手振れ補正がついているのも高ポイント!RICOHの技術がこの小さなボディに詰め込まれています。
ただし、防塵防滴には対応していませんでした。防塵防滴対応していたらスキー場でも安心して使えたのですが…。まあちょっとぐらいなら濡れても大丈夫かな?
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100Vは3つの候補の中で一番大いため、普段の散歩やスキー場に持っていくのはちょっとしんどいけど、魅力はたくさんありました!
まずは見た目!クラシックカメラのような直線的で無骨なデザインが男心をくすぐってきますね。かなり所有欲を満たしてくれそうな一品。ボディの材質がアルミニウムなのも良いですね。
デザインだけではなく搭載している機能も素晴らしい。
レンズが35mm単焦点というのが絶妙で、広すぎず狭すぎずで個人的には一番好きな画角。あまり意識していなかったけど、普段使っているズームレンズでは、35mm付近で撮影している写真が多かったです。景色も撮りやすいし、人物やテーブルフォトにも使いやすい画角なんですよね。
あと、電子テレコンという機能がついていて、レンズ部分を回すと画素数を落とすことなく、50mmと70mmに変更できるそう。実質、3本持ち歩いているような感じになるみたいです!(テレコンはRICOH GR IIIにも搭載されていて、35mmと50mmとして使えるようです)
ファインダー付きだし、別売りだけどレンズフィルターを装着すれば防塵防滴になるし!
あとは、FUJIFILMの代名詞「フィルムシミュレーション」を使ってみたい。 フィルムシミュレーションは設定するとフィルムカメラで撮ったようなトーンに仕上がるのです。フィルムカメラのNikon F3やRollei35を持っている僕としては、ぜひとも使ってみたい機能!
ボディサイズ以外での懸念事項は、手振れ補正が無いことと、中古価格が14万円前後と少々お高いこと。
でも、これだけの機能を備えていたら、全然許容範囲な気もする。
まとめ
この記事を書きながら自分の頭の中も随分整理されてきました!
せっかく買うなら良い写真が撮れて、所有欲を満たしてくれるカメラが良さそう。そういうカメラでないと持ち歩かなくなりますからね。
そう考えるとFUJIFILM X100Vが一番いいのかなと思いました。
あとは、スキー場に持っていける大きさなのか、お店に行って確かめてきたいと思います!
(FUJIFILM X100Vの実物を見て大きいと感じたら、RICOH GR IIIかな…)
(2021年10月14日追記)この記事をアップしてから一ヶ月後。ついにコンパクトカメラを購入しました!早速、最新記事をアップしたのでぜひご覧ください。