前回の記事でRollei35を持って八方尾根に行った話を書いた。
今回は、そのときに実際に使ってみてどうだったのかを、もう少し具体的にまとめておこうと思う。
正直なところ、事前にしっかり準備したわけではない。
ただ「軽いし、いけるだろう」という感覚と、「雪山でフィルムを撮りたい」という気持ちだけで持っていった。
結果から言うと、思っていたよりずっと良くて、雪山とRollei35の相性はかなりいいと感じた。
▶ 前回の記事はこちら
https://hello-mtgear.com/rollei35/
なぜRollei35を雪山に持っていったのか

理由はシンプルで、とにかく軽いから。
雪山では、荷物の重さがそのままストレスになる。
大きなカメラを持っていくと、滑るときも移動するときも気を使うし、気軽に取り出して撮るのも難しくなる。
その点、Rollei35はポケットに入るサイズで、持っていることを忘れるくらい軽い。
この気軽さは、雪山ではかなり大きい。
そしてもうひとつは、単純に「雪山でフィルムを撮りたかった」という理由。
あの強い光と白い斜面を、デジタルではなくフィルムで残したかった。
Rollei35を実際に使ってみてどうだったか

結論から言うと、かなり快適だった。
まず、ファインダーが見やすい。
大きくて明るく、クリアなので、ゴーグルをしたままでも多少の覗きづらさはあるものの、フレーミングには困らなかった。
完全な機械式という点も安心感がある。
この日は氷点下3度くらいだったが、動作はまったく問題なし。
シャッターも巻き上げも安定していて、寒さによる不安は感じなかった。
露出計が付いているのもありがたい。
雪山はガスが出たり、光が急に変わったりするが、その都度露出を合わせられるので、状況に柔軟に対応できる。
操作性についても、思っていたより問題はなかった。
手袋をしたままでも、シャッターやダイヤル操作は意外といける。
ネックストラップでウエアの下にかけておけば邪魔にならないし、ポケットにも収まるサイズ感はやはり強い。
「雪山でカメラを使う」という意味では、かなり扱いやすい部類だと思う。
また、Rollei35は目測式のため、6m以上になると基本的には無限遠での撮影になる。
細かいピント合わせを気にせず、被写体や光に集中できるので、結果的にテンポよくシャッターを切ることができた。
この点は、雪山でのスナップとの相性がいいと感じた。
実際にやらかしたこと

一方で、当然ながら失敗もある。
まず、フィルムが足りなかった。
予想以上に撮りたくなる光景が多くて、1本ではまったく足りない。
これは完全に見積もりミスだった。
ただ、問題はそれだけではない。
寒さと風の中でのフィルム交換は、思っていた以上に難易度が高い。
手がかじかむし、風で雪が入り込むリスクもある。
場合によっては凍傷の危険もあるので、インナー手袋で作業できるようにしておく必要があると感じた。
レンズに雪粉が付いたのも地味に厄介だった。
そのままにすると写りに影響が出るので、レンズ拭きをポケットに入れておくと安心。
また、Rollei35の40mmは万能ではあるものの、もう少し寄りたい、もう少し広く撮りたいと思う場面もあった。
状況によっては、広角や望遠が使えたらさらに撮影の幅は広がるはずだ。
雪山でフィルムカメラを使うときの注意点

今回の体験から、いくつか気をつけた方がいい点も見えてきた。
まずは結露。
外から室内に入ると一気に曇るので、すぐにカメラを出さず、バッグやポケットの中で温度を慣らすのが安全。
露出についても少し注意が必要だ。
雪は白いため、そのまま測光するとアンダー気味になりやすい。
少し明るめに撮る意識を持っておくとバランスが取りやすい。
風も想像以上に強い。
レンズキャップやフィルムケースなどの小物は普通に飛ぶので、扱いには気をつけたい。
そして、フィルム交換はできれば風の弱い場所で行うのが理想。
手がかじかむ中での作業は想像以上に難しく、慎重に行う必要がある。
結局どうだったか|また持っていくと思う

結果として、Rollei35は雪山でもまったく問題なく使えた。
軽くて、小さくて、しっかり写る。
それだけで十分だった。
むしろ、雪山の光や空気感はフィルムとの相性がいい。
今回のようにフィルムが足りなくなるくらいには、撮りたくなる場面が多い。
次に行くときは、もう少しフィルムを多めに持っていこうと思う。
そしてまた、Rollei35をポケットに入れて歩くはずだ。


