Rollei35をポケットに入れて、白馬八方尾根へ向かった

1月下旬、Rollei35をポケットに入れて、白馬八方尾根へ向かった。
この日はバックカントリーに少し入る予定だったので、大きなカメラは持っていかないことにした。
雪山では、とにかく軽いカメラがありがたい。ポケットに入るサイズで、完全マニュアルのRollei35はこういう日にちょうどいい。
朝の八方尾根はよく晴れていた。
風は少し強く、稜線にはときどきガスが流れていたけれど、空気は澄んでいて白馬三山の姿もはっきりと見えていた。
まずはゲレンデで肩慣らしをしながら、ゆっくり写真を撮っていくことにした。
リフト乗車中の時間

リフトに乗っている時間は、絶好のシャッターチャンスだ。
雄大な山々の景色。気持ちよくターンを決めるスキーヤーやスノーボーダー。

見渡していると、ついカメラを取り出したくなる光景がいくつも現れる。
そして「あのあたりで写真を撮ってみよう」と考えているうちに、次の撮影ポイントが自然と決まっていく。

ゲレンデに降りてからも、滑りながらときどき立ち止まり、Rollei35で何枚かシャッターを切った。
リフト乗車中は絶好のシャッターチャンスだ。
バックカントリーゲートの先へ

何本か滑って体も温まってきたところで、バックカントリーゲートへ向かった。
八方尾根の上部には、バックカントリーのエントリーゲートがある。

そこを越えて少し登ると、ハイクアップしている人たちの姿が見えた。
広大な斜面には、登りのトレースがゆっくりと伸びている。
スキーの写真というと、滑っている瞬間を思い浮かべる人が多いかもしれないが、個人的には、こういう登っている風景の方が好きだ。
静かで、時間がゆっくり流れている感じがする。
雪面のラインを撮る
八方尾根の雪面を眺めていると、さまざまな線が見えてくる。
スキーのライン。
登りのトレース。
風が作る雪の模様。
滑ることよりも、むしろそういう線の方が気になってくる。

白い斜面の中に一本だけ残る線は、それだけで写真になる。
カメラをポケットに入れていると、そういう景色に自然と目が向くようになる気がする。
そしてフィルムが終わった

夢中でシャッターを切っていると、巻き上げレバーが動かなくなった。
Rollei35のフィルムカウンターは「36」を指していた。
完全に撮り切っている。
どうやらゲレンデで思ったよりシャッターを切っていたらしい。
この先にはまだきれいな斜面が続いていて、天気も申し分ない。白馬三山もくっきり見えている。
それでも、この日の写真はここまでになった。
フィルムカメラを使っていると、こういうことがよくある。
Rollei35が雪山に向いている理由

Rollei35は、雪山に持っていくカメラとして優秀だ。
ファインダーは明るくて見やすく、ゴーグルを着けたままでも何とか構図を確認できる。そして完全マニュアルなので寒さに強い。
露出計も備わっているため、光が変りやすい雪山でも対応しやすい。
ポケットから取り出して、すぐにシャッターを切れる。その気軽さがありがたい。
本格的に作品撮りをする人なら、中判カメラを選ぶかもしれない。それでも「滑りながら、こまめに立ち止まって写真を撮る」スタイルなら、Rollei35くらいのサイズがちょうどいい。
とにかく小さくて軽いので、滑るときにも邪魔にならない。
40mmという画角

Rollei35の40mmレンズは、この景色を切り取るのにちょうどいい画角だった。
広すぎず、狭すぎない。
斜面の広さと、人をバランス良く写してくれる。
まとめ|Rollei35と八方尾根の雪面

八方尾根は、滑るのももちろん楽しいけれど、斜面を眺めているだけでも面白い場所だと思う。
雄大な山々。
雪面のライン。
青い空と白い斜面。
Rollei35のような小さなカメラをポケットに入れて歩くだけで、写したい景色がたくさんみつかる。
この日はフィルムを早々に撮り切ってしまったけれど、それもフィルム写真らしい出来事だった。
次に来るときは、もう1本フィルムを多く持っていこうと思う。

